リプレイ …死んで生き返る。記憶を保ったまま若き日の自分に。

貴方は人生をやり直したいと思った事はないでしょうか?あの頃の自分に…記憶を保ったまま。 そんな誰しもが思い描く事を体験した男の奇妙な物語です。 物語は主人公のジェフが死ぬところから始まります。 第1段落で主人公が死ぬのです。そして…気がつくと43歳だったジェフは18歳の大学生の頃の自分になっている事に気付きます。 混乱するジェフでしたが落ち着いてみると自分が43歳までの知識を持ったまま18歳の自分に転生している事に気付きます。 ちなみに転生前のジェフの仕事はジャーナリスト。 今後25年の間に起こる重要な出... Read More

ハリネズミの願い

トーン・テレヘン作、長山さき訳、新潮社発行。 私がふと立ち寄った本屋でこの本を手に取ったのは、かわいらしいハリネズミが描かれた表紙と帯に載ったキャッチコピーにとても魅かれたからです。『世界一孤独なハリネズミの世界一愛おしい物語』。たくさんの動物がいる中でハリネズミが主役であるこの作品、ハリネズミはどうして孤独なのでしょうか。2017年本屋大賞翻訳小説部門など3冠受賞しているこの作品は、読み始める前からワクワクが止まりませんでした。 クスッと思わず笑ってしまうシーンは読み始めた直後からあります。ハリネズミは... Read More

街の喧嘩のようなライブ感があるラーメン漫画「闇金ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん」

世の中には様々な料理があり、またそれらを題材にしたグルメ漫画も非常に多いですが、本作は大ヒット闇金漫画を原作にラーメンに特化してみせた珍しい一作です。しかし本作は単なるキャラや設定だけを借りたスピンオフではなく、他の作品にはない特徴を備えています。 具体的に言うと、「ライブ感」による「リアル感覚」です。 ジャンルはどうであれグルメ漫画の場合、主題になる料理は大体おいしくできています。 店主たちの接客も隙がなく、場合によっては考えられるだけの「最高」を備えていることも少なくないです。 しかし本作の場合は、丑... Read More

露出計超ハイパワーギャグ 剥き出しの白鳥

名門校に通う男子高校生、白鳥君。容姿はとても格好良く、女性ファンも多いが常に品行方正で成績も優秀、おまけに父親も外交官と、あらゆる面で隙がない優等生である彼だが、実は「露出」が趣味という困った一面がありました。 それも無数の生徒がおり皆に顔を知られている校内でやるからこそ「生きている」ことを実感できるというかなり困ったタイプで、週に五回も実際に全裸になっているだけに、毎回のようにピンチが訪れます。 しかし運動神経抜群でもある白鳥は、あらゆる動きと策を講じて危機を突破していくのです。 生徒会で問題になったり... Read More

働かざる者たち

新聞社の技術部で働く傍ら、漫画家としても稼いでいる青年、橋田を主人公にしたサラリーマン・ストーリーです。ヤバいほどのやる気のない窓際社員たちに焦点を当てていますが、そのリアリティや使えなさ具合の絶妙な塩梅は、以前から窓際な社員たちをテーマにしてきたサレンダー橋本氏ならではの冴えとも言えます。 もっとも、「働かざる」とは言え良くある完全なニートや無職者を主人公にした作品ではなく、皆、一応社員として働いている身なので、まったく仕事をしていないわけではありませんし、社内でダメになった経緯も様々です。手柄を横取り... Read More

賭けゴロ

親分一人、子分一人の超小規模ヤクザ、六本木小菊一家の奮闘を記した異色ヤクザもの漫画です。彼らは競馬のノミなどの「オーソドックス」なヤクザのシノギもやっていますが、賭け事となれば絶対に負けないというプロ中のプロの博徒でもありました。しかも、自分たちが花札や麻雀をやる、といった形のみならず、ボクシングの試合や暴力団主催の賞金総取り裏コンペに自らが仕込んだ選手を立て、賭け金をさらっていくということもやっています。そのため、様々なスポーツの知識にも精通していますし、選手のサポート役に徹することが多いためか、作品全... Read More

「ときめきトゥナイト」を、子供時代と大人時代に2回見たら

「ときめきトゥナイト」……。子供の頃の大ヒットアニメですね。 流行り物にはうとかったのですが、たまたま見てました。良かったです……! 絵にストーリーに感動していたのを覚えてます。そして大人になって2回目に見た時に、好きは好きのままだったのですが、少し記憶と感想が一致しない事がありました。 まず子供時代は、ストーリーを「蘭世と真壁くんの恋物語」だと思って憧れの目でずっと見ていたのですが……。 しかし大人時代に見たら、魔界とのすごい争いが結構あったようで。……まぁ、子供ですから難しい言葉が出てきてごちゃごちゃ... Read More

姫野カオルコ「ツ、イ、ラ、ク」の魅力

この物語は、地方の小さな町で暮らす、主人公・森本準子の小学生時代から始まり、彼女の成長・恋愛・人生すべてが描かれた長編小説です。 「主人公である中学生・準子と教師の恋愛」が中心の物語で、もちろんそこに重点が置かれていますが、私は、それを取り巻く周りの人々の群像劇もポイントになっている作品だと思います。 長編小説というのは、読み始めることを躊躇ってしまいがちですが、この作品は読後に必ず「読んでよかった。また読みたい。」と感じる作品です。 私はこの作品の魅力として、主人公・準子と周りの人々の成長がリアルに描か... Read More

最高の自分を引き出す イチロー思考を読んで

世界で活躍されており、その中でも多くの歴史を変えてきたイチロー選手がどんな考えを持っているのかを知りたくて私はこの本を購入しました。 私が考えていたようなことよりも遥かに想像を超えた考え方がこの本には書かれていたのです。 しかし、その中でも一番共感できたものだけは私もそしてみなさんも知っている方法でした。 それは、継続することが大きな力になるということです。 それを簡単に言ってのけるのがイチローさんのすごさなのだと感じました。 野球だけではなくどんなことも継続することで大きな力になり誰も知らないような場所... Read More

プシュケの涙 /柴村 仁

私が最近、読んでみて面白かったオススメの小説をご紹介します。 メディアワークス文庫から出ている、柴村仁さんの『プシュケの涙』という作品なのですが、それまでこの作家さんを知らずに本屋さんでなんとなくタイトルや表紙が気になって購入してみた一冊でした。 「夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降り自殺した」という紹介文からまず興味をそそられ、何があってそんなことが起きたのかと真相が気になり、ついサクサクとページを読み進めてしまい、読み終わることにはすっかりこの物語の虜になってしまいました。 前半はその少女の死の... Read More