伊藤三巳華さん作『視えるんです』

この作品は伊藤さんの実体験を元にしたエッセイコミックです。私にはまったく霊感はありません。霊というものが存在するかしないかという自分の意見を言う前に、自分では見えないためどちらにしても確証がないので、あまりこういう話をするのも好きではありませんでした。さらに、いわゆる視える人というのは、どうも商売がらみの欲みたいなのがどうしても感じられて苦手でした。 しかし、伊藤三巳華さん作『視えるんです』を読んでから、霊がいて、その人を救済する人がいてもいいな、と思えるようになりました。伊藤さんは子供の頃から霊感体質の... Read More

『英雄三国志』

歴史の中の生をテーマとした作品は数多くあると、拙者は考えています。なぜか。それは、人間は自分と同一視できるものに、共感するからです。 最近で有名なところと言えば、泥臭いまでに生を書き連ねる北方謙三先生の三国志ですが、柴田先生の三国志もそれに劣らず、生をテーマとしていたかと思います。 ただし、方向性は両者でかなり違っていましたが。 全六巻を読み終えて、強く感じたのは、柴田先生の三国志は、若き頃の栄達と、老いてからの衰えとの戦いに主点が置かれていると言うことでした。 劉備も、曹操も、諸葛亮も。若き頃の、ほとば... Read More

BLEACH

漫画家・久保帯人氏によって、週刊少年ジャンプにて連載された剣戟バトルアクション漫画です。主人公の青年・黒崎一護が死神の少女・朽木ルキアから、悪霊・虚(ホロウ)を滅する「死神」の能力を授かる事から全ての物語は始まります。最初の頃は死神のイメージである黒を基調とした着物姿に日本刀である和の表現に対して、オレンジの髪にアニメではコミカルな曲調のBGMといったアメコミ風な表現が多々見受けられ、平凡な日常の中で出現する虚を退治していくドタバタヒーロー漫画かなと初めは思いました。しかし、死神達の本拠地・尺魂界(ソウル... Read More

ほしのこえ

離れ離れになっていくカップルの切ないSF漫画です。 原作は、現在大ヒット公開中である『君の名は。』の監督である新海誠氏。漫画は、大人気ジャニーズアイドルである嵐の相葉雅紀主演でドラマ化もされた『マイガール』の作者である佐原ミズ氏。 長峰美加子(ミカコ)と寺尾昇(ノボル)は同じ学校を目指す中学3年生だったが、ミカコは異星人を調査するために宇宙へ行くことになる。地球に残るノボルと、宇宙にいるミカコの連絡手段はメールだけとなったが、ミカコがどんどん地球を離れていく程、メールの送受信の時間は遅れていく。その時間の... Read More

『幼年期の終り』

周囲の人たちには、自分が本好きであることを、とりわけSFが好きであることを公言しています。 このブログではSF以外にも多ジャンルにわたって本や漫画を紹介していきますが、今日はSF作品について書かせていただきます。 SFはマイナージャンルで、読まれないことが多いです。本を読みたい、なにかいい本はないだろうか。と思っている人は、ときどき私に本の紹介を頼みます。私が紹介したい本が、相手にとって面白いとは限りませんし、私も相手に合わせて本を選びます。数あるジャンルのうちで、SFが好きだと言ったら、私は第一にこの本... Read More